おひとりさま起業倶楽部

突き抜けた才能はない。何かを極めた訳でもない。だけど、自由に生きるために起業したい!

【新卒の君へ】行動しなければならない理由(詳細)

さて、先日、さわりだけ書いたことの詳細を。

 

「思考領域は行動領域を超えられない」

 

これ、そりゃそうだよなぁ、という話だけれど、私は言われるまで気がつきませんでした。早い話が「知らないことは思いつけないよね」ってことです。

 

なかなか適切な例えを思いつけないんですが。

例えば、私は弟の結婚式の際に、御祝儀袋を作ったんです。御車代やお礼を包んで渡すための。作った方が安いし、かわいいので。

ここ数年でネットで買い物をすることを覚えた母は、すぐにネット検索をしました。街の文具店で買うよりも、ネットで買った方がおしゃれな御祝儀袋が手に入ると思いついたからです。母はおしゃれ好きで、どんなものでもよりおしゃれなものを欲しがります。けれどもし、母がネットで買い物をするということを体験していなければ、ネット検索をするという行動は起こせなかった。どんなにおしゃれな御祝儀袋が欲しいと思っても、街の文具店に行くしかないのです。

つまり、「買い物は実店舗」という行動領域しか持っていないと、「実店舗を探そう」という思考領域にしかなりません。しかし、「ネットでも買い物ができる」と行動領域を広げたことで、「実店舗を探そう」という思考領域を超えて「ネット検索してみよう」という思考にたどり着いたんですね。

 

さて、私はというと、御祝儀袋が必要だとなった時に即座に作ることを選びました。御祝儀袋は数百円しますよね。でも、作れば材料費は100円以下です。もちろん、労力はかかりますが、この場合は私の趣味なので良しです。そして、色やデザインなどは自分の好みにできますから、母が望むオシャレな御祝儀袋を用意できると思ったのです。

どうして作るという思考に至ったか。それは私が街の文房具店で水引を売っている事を知っていたからです。また、紙の値段も知っていましたし、水引が案外簡単に結べることも知っていました。これらは「文具店をすみずみまで見て回った」という行動(水引が案外安く売っていることを知った)、「地下鉄の看板で見た紙屋に行ってみた」という行動(色々な紙が普通に買えることを知った)、「本屋をすみずみまで見て回った」という行動(水引細工の本を発見して、難しくないと知った)があったからです。

御祝儀袋という事柄に関して、母より私の方が行動領域が広かったんですね。だから、思考領域も広かった。そしてとても満足のいく結果を得られました。

 

仕事も一緒ですよね。新しいプロジェクトがあったとして、どうすれば望む結果を得られるか考える時に、知らないこと、やったことが無いことは思いつけない。だから、本を読んだり、人に聞いたりという行動が必要になってくる。しかし、それよりもっと強力で自分を遠くに運んでくれる行動が「体験(実際にやってみる)」です。

どんな体験でも、必ず思考に影響を及ぼします。仕事に関係のない体験でも、考え方として活かせる場合がとても多い。だから、色々なことを考える機会が必要なのです。しかしそれは、体験の中にしかない。読書も一つの体験ではありますが、他人の思考を疑似体験しているような気がします。自分の頭はストップして、著者の思考で頭をいっぱいにしているような。それでも、その思考を知ることができたので、行動領域は広がっているのですが、やっぱり、ちょっとだけですよね。そこから実際にやってみることで、ぐわーーーーっと行動領域が広がる。そして、他人の思考が自分の知識になって、思考領域も広がる。

 

やっぱり最後は行動。実際にやってみる。それも、できるだけ大きな行動をしなければならないんですね。