技術が足りない場合にどうするか
今の会社に入った時に決めました。
絶対に感情的にならない、と。
感情的にならないとは、怒らないということではなくて、態度で感情を伝えようとしない、テンションに波を持たせないということ。
納得のいかないこと、困ることは態度ではなく言葉で伝えようと決めました。
実のところ、私はデザインには自信がないし、客観的に見ても素敵なものは作れない。
でも、素人レベルではないし、読者から見たらじゅうぶん合格点ではあるだろう。
プロとして認められるのが50点以上、素敵なものが作れるというのが80点以上だとしたら、私は55点~60点だ(たまに75点くらいも出る)。
でも、それでいい。
もう仕方ない。
じゃぁ、他の80点の人との間を何で埋めるのか。
私はそれを働く姿勢で埋めることにした。
正直、これはつらかったです。
素敵なものを作れば、その場で「いいね」とか「素敵だね」とか言ってもらえるんです。
その場で、80点がもらえる。
でも、働く姿勢は、その場では評価をもらえない。
当たり前のこととして受け取られる。
一応、0.1点とかはつくけれど。
でも、誰にもほめられない。
ただし、嫌われもしない。
自分が決めたことだけれど、これでいいのか不安だったし、何度も自信をなくしました。
デザインが苦手なデザイナーは、やっぱりゴミじゃないか、と。
でも、今日、それが間違っていなかったと知りました。
色々な人と向き合って、0.1点を積み重ねて、どうにかこうにか信頼関係を積み重ねて。
今日、社長に呼び出されて何事かと思ったら、「あなたの人望がものすごい」というお話でした(そして肉と酒をご馳走になった)。
会社の誰も何にも直接は言ってくれないけど、「結城がいなくなったら仕事がやりづらくて困る」と社長に言ってくれる人が、一人ならず居てくれるということ。
本当にありがたいやら、なんだか申し訳ないやら、私にこういう選択をできる力を与えてくれた人に感謝するやらで、酔っ払いはもう何を書きたかったのかわからなくなってしまいました。
とりあえず寝ます。