おひとりさま起業倶楽部

突き抜けた才能はない。何かを極めた訳でもない。だけど、自由に生きるために起業したい!

【新卒の君へ】「質問に答える」のは案外むずかしい

ほぼ毎日のように思うのだけれど、きちんと質問に答えるというのは難しい。答えてるようで答えになっていないということが、結構あるのだ。それに、後になって気付く。そして、落ち込む(笑)。

 

質問に対して答えが返ってきてない会話ってどんなの?というと、例えばこんな感じ。

例1

「結構スケジュールきついけど、この通りにいけそう?」

「がんばります」

例2

「すごい量ですね。これ、今日はあと何個やるんですか?」

「大丈夫です」

 

こうやって文字にするとすっごく変ですよね。答えになってないの一目瞭然ですよね。でも、実際に声でかわす会話になると、ちょっとモヤっとしつつも、これで完了してしまう。「それ答えになってないよね」って言えば「モヤっ」は解決されるんだろうけど、はっきりと「指導する立場」と「指導される立場」でなければ、なかなか言いにくいものだと思います。

例1だと、「がんばりますが、ちょっと難しいです」とか「いけそうです、がんばります」とかだと、スッキリする。(がんばんなくてもいいんだけど、っていうのはまた別のお話に…)。例2だと、「あと2個なので、手伝ってもらわなくても大丈夫ですよ」とか「あと10個ですけど自分でやりたいんで大丈夫です」とか。本当は太字にしたところだけを最初に言ってほしいんですが。

 

どうしてこういうことが起こるかというと、頭の中にある「質問の答え」と「自分の意思」のうち、「自分の意思」を伝えることを最優先にしてしまっているからだと思うんです。だいたいそういう時って、自分を守ろうとしていたり、正しいものから逃げているのですが。

 

例1の場合、「がんばります」って言葉が出てる段階で、頭の中にある質問の答えは「無理そう」なんだと思います。でも、無理って言うのもどうかと思う。しかし、無理そうって思ってるのにできるって言うのも無責任ではないか。でもでも、無理って言うのも…「がんばります」。みたいな。

できないと言うと、「すぐに諦めるやつだ」「やる気がない」と思われるんじゃないか。でも、「できる」と言ってできなかったら責められるだろう。そう考えて自分を守るために出てきた言葉が「がんばります」ですよね。

 

例2の場合は、数を明かすと絶対に手伝われると思ってるんです(この会話をした人は、自分が一番たくさん仕事をしていないと嫌なタイプです。まぁ、それはそれでいいんですが)。仕事を取られるのが嫌だから、数を明かさず「大丈夫です」という答えになったんですね。

数人でやればすぐに終わるし、仕事としてはそれが正しいのはわかってるんだけれど、自分はひとりで全部やりたい。ひとりで全部やりたいというのは、この場面において正しくないけれど、でも、ひとりでやりたい…「大丈夫です」みたいな。

 

ちなみに、どちらの場合も、きちんと質問に答えても大丈夫なんです。「できない」「無理」ということは責任を果たす上で大切だし、別に時間があるなら「この作業好きだから全部やりたいんです」って言えばいい。でも、どうしても自分に向けられるであろう評価が怖くて、それを回避するための自分の考えを先に口にしてしまう。たいていの場合、自分に向けられるであろう評価はマイナスのことしか思いつかないですからね。でも実際は、回避したつもりでも相手にモヤっとしたものを残してしまうので、評価されるとすれば結局マイナスになると思うんです。

 

自分が思っているよりも、相手は自分の話を聞いてくれます。だから、まずは質問に答えて大丈夫。その後で、自分の意思を伝えればいい。

もう、これは訓練するしかないですよね。私が気を付けているのは2つ。まずは相手を信頼すること。そして、質問された後の最初の言葉は「一言」にすること。

「はい」「いいえ」「そうです」「ちがいます」「できます」「できません」「○個です」などなど。そして、その後に言葉を続ける。普通、こちらが返事をしたら「あぁそう」とかなんとか相槌を打ってくれるので、その後にちゃんと言葉を続けることができます。「わかったよー」とか言いながら相手が去って行ってしまったら、追いかければいいだけです(笑)。